◆その就業規則は万全ですか
「当社にも就業規則ぐらいある」とおっしゃる会社もあるでしょう。しかし、その就業規則は本当に万全でしょうか?職場秩序の維持、トラブルの予防、解決の手段としての機能を果たしていますか?職場で起こりうる様々な場面(ケース)を想定した規定がありますか?
就業規則の不備(不完全なルールブック)は、トラブルを余計に助長してしまいます。
◆就業規則は会社を守る
今やインターネットを使えば、知りたい事が簡単に調べることができます。昔と比べ、従業員のほうが労働基準法を始めとする法令や情報に精通しているケースもあり、権利意識の高まりと共に情報武装した従業員が自らの権利を強く主張してくる時代になりました。
それは決して悪いことではありませんが、会社はこのような状況のなか対等に対処するための備えをしておかなければなりません。
就業規則には労働時間や有給休暇などの労働条件が記載されているので、会社にとって不都合なことはなるべく従業員に知られたくないと思っていませんか?
しかし、今やそれは逆です。従業員に対して「こんな事をやって欲しい」「こんな事をやってはダメだ」「こういう場合にはこのように処罰する」ということをしっかりと就業規則に明記し、周知させることが重要になってきています。これが日常の労務トラブルを少なくする必須条件です。
就業規則は従業員のためにあるのと同時に、会社を守るためにあるものです。
◆こんな会社はすぐに就業規則の見直しを◆
・過去3年前から全く見直しを行っていない
・本や他社の就業規則をコピーして使っている
・経営者の伝えたいことが含まれていない
・パートタイマーやアルバイト用の規程が無い
・自分の権利ばかり主張するモンスター社員がいる
・メンタルヘルスで休む社員がでてきた。でも、それに対応できる規則がない など
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